【Profile】
氏名:石田 恵
所属:みつばメゾン川口榛松
役職:介護リーダー
入社:2023年
前職:介護・福祉業界
#中学時代の興味・関心から福祉の世界へ。始まりは衝撃を受けたあの日
根本:本日はみつばメゾン川口榛松の介護リーダー、石田 恵さんにお越しいただきました。本日はお時間ありがとうございます!
石田:こちらこそありがとうございます。
根本:石田さんは介護歴はどれくらいになるのですか?
石田:介護歴は今年で24年目になります!
根本:すごい!介護一筋でやってこられたのですね。どのような経緯でこの業界に?
石田:そうですね。私は中学生の頃から養護学校の先生になりたかったんです。
でも大人になって気がついたら普通のOLになっていました。しかし1年くらい勤めてやっぱり合わないな、と。それと同時に、私がやりたいことは福祉だって思いに正直になろうって思いました。そこから介護の資格を取ってこの業界に飛び込みました。
根本:合わなかったお仕事、自分のやりたいに正直に。きっと多くの方の心に響くと思います。実際に飛び込んでみた感想はいかがでしたか?
石田:正直、衝撃を受けました。福祉業界で初めての職場は知的障がい者更生施設だったんです。手でご飯を食べたり、癇癪を起こしてしまったり、暴れたりする方もいらっしゃいました。私自身、今までの自分の世界と違う世界のようで、ショックを受けてご飯が食べられなくなる日もありました。
根本:食事が喉を通らないのはとても辛いですよね。そこで毎日働けた理由は何なのでしょうか?
石田:それは、勿論ご本人も、そしてご家族も。“みんなその日その日を一生懸命に生きているから”です。明日がどうなるか分からない。その中で一日一日を生きる姿に、見習わなきゃな。学ばせていただいているな。そして私がみなさんと関わる中で何ができるだろう。そんな風に思考が変わっていったんです。
根本:明日どうなるか分からない中で、その日その日を一生懸命に生きている。つい昨日も、早く土日にならないかな、などと思った自分が恥ずかしくなりました。
石田さんのお話で私も考え方を変えていかなくてはと。ご家族もきっと我々の想像以上に大変な想いをされているんでしょうね。
石田:並大抵ではないと思います。実際にたくさんのご家族とお会いしてきました。
大変な状況でも、明日が分からなくても、今日を大切に生きる。言葉では簡単ですが、ものすごく大変なことですよね。
#時が経ち選んだ仕事場はみつば。一番の決め手は半分こ。『介護×医療的ケア』と…
根本:少し時計の針を回しましょう。
石田さんがキャリアの中でみつばを選び出した。その決め手は何だったのですか?
石田:やはり一番の決め手は人柄重視と介護職が医療的ケアをできること。
介護士としてのステップアップを目指していた私にはぴったりでした。
ただ、それと関連して、同じくらい決め手になったのは、みつばが『困っている人を受け入れている施設』だったからです。困っている人を受け入れる施設ってなかなかないんですよ。
医療行為が必要になってしまうとご入居を断られるケースが多くなるんです。
でもその人たちも毎日を生きている。
自身のスキルアップと同時に、私の仕事をそんな方々を支えることに繋げられれば。
そんな思いでみつばの面接を受けました。
根本:ありがとうございます。みつばのカラーが石田さんにピッタリだった。
そんな印象を持ちました。
石田さんが介護職をやっていて嬉しい瞬間はどんな時ですか?
#この仕事の嬉しいこと。人生が交わること。それはこの仕事の特権
石田:何よりも有難いのは、その方の人生にかかわらせていただけることです。
よくある「ありがとう」や「笑顔」は毎日もらえます。逆に元気をもらえちゃう。
ケアで元気になってくださるのももちろん嬉しいです。
褥瘡(※1)一つとっても、毎日の体位変換やおむつ交換。その積み重ねで治れば、またありがとうと言われちゃう。ちょっとしたことでも感謝をもらえちゃう素敵な仕事なんです。
根本:ありがとうと言われるお仕事。とても素敵ですね。
個人的にはそれが「ありがとうございます」じゃなくて「ありがとう」なのが、肌の温度まで伝わって好きです。私のようなサラリーマンは、仕事で「ありがとうございます」はありますが「ありがとう」はあまり出会いませんから…(笑)
石田:それが私たちの特権なんですよね(笑)
根本:なんだかもう、私は石田さんが羨ましいです。
ただこのお仕事の中で、大変なこともあるかと思います。
辛かったこと、苦しかったこと、何かありますか?
石田:ええ~。あったかなあ…ないと思います。
根本:ないですか!
石田:強いて言うなら、年齢と共に私自身の筋力が低下していきます。
それで技術的に上手くいかなかったとき、辛さを感じることはありますね。
介護の仕事が好き。利用者様が好き。
→自分の体が追い付かない。
→利用者様に申し訳ない
→悲しい。みたいなのはあります。
根本:すごく高度な悲しみですね。
石田:もちろん必要な水準は守れるから介護士として勤務しています。でも理想的な技術があって、そこに歯がゆさを感じることはありますね(笑)
根本:ありがとうございます。そんな少しの悲しみもあり。でもそれを乗り越えて、石田さんは楽しい仕事、好きな仕事と仰る。その悲しみを打ち消すのは介護のどんな部分なのですか?
#いくつになっても必要とされる実感。介護の仕事はそこまで満たす
石田:先の「ありがとう」など、評価がたくさんもらえる。人との繋がりがたくさんある。それ以上に一番は“自分が必要とされているということ”。大人になるにつれ、次第に必要とされる自分が希薄化していく気がしています。
だけど職場に行けば、利用者様は私を待っていてくれる。私のケアが、その方の人生で重要な役割を果たす。介護の仕事は、いつまでも自分を必要としてくれる、そんな仕事なんです。
根本:そんな石田さんには、利用者様とどんな思い出がありますか?
#「明日休みか。寂しいなあ」日々の仕事が、利用者様との人生を繋ぐ
石田:思い出ならいくらでもあります。毎日のありがとうも、笑顔も、全てが印象的な思い出です。
ただ、現在担当させていただいている利用者様に、私がお休みの前日「明日休みか」と言ってくださる方がいらっしゃるんです。
根本:詳しくお聞かせくださいますか?
石田:はい。勤務が終わるとき、その方に今日もありがとうの意味を込めてお声がけするんです。すると、なぜか私のシフトを知っていて、「明日休みか」と仰るので「はい!お休みいただきます!」って答えたら『明日休みか。寂しいなあ。休むんじゃないよ』と仰って。
私が実際にお休みの日は、私を探されることもあるみたいなんです。
それで他のスタッフが「石田さんは今日はお休みですよ」って。
そこから利用者様と他スタッフのコミュニケーションや、私と他スタッフのコミュニケーションが生まれるんです。
※常に利用者様目線な石田さん
根本:本日2度目の羨ましくなってしまいました。いや、もうもっとあるんですけど、
素敵な利用者様と石田さんのご関係ですね。胸がほっこりしてしまいました。
それじゃあもう、石田さんは異動できませんね(笑)
石田:それは大丈夫なんです!!
根本:と言いますと?
石田:それはですね。「私が異動したらどうします~?」ってお聞きしたことがあるんですよ。
そしたらその方「会社だから仕方ねえよ」って。とってもお茶目ですよね!(笑)
きっと私が異動しても、他のスタッフを見つけると思います。
みつばのスタッフは全員が私以上に素敵ですから(笑)
根本:本当にお茶目な方ですね!(笑)
#介護が好きなあなたへ。介護に興味があるあなたへ。私が言えることは「入社して後悔させません!」
根本:それでは、みつばにご興味をお寄せいただき、こちらをお読みの方へメッセージをお願いいします!
石田:入社して後悔させません!以上です!
根本:気持ちの良いメッセージありがとうございます!
石田:ちゃんと根拠もありますよ?
まず、介護が好きで入社される方には、上司、同僚、環境、すべてが恵まれています!
みつばは訪問介護なので、一人一人のケアの時間がきちんと設けられています。
他施設だと「 1対 複数の利用者様 」なんてこともありますが、みつばではいつも「 1対1 」。
お風呂なんかも50分ももらえるので、ゆっくり会話をしながら丁寧に利用者様やケアに向き合えます。
「お風呂ってこんなにゆっくり入れるの?」なんて言われたこともあるくらいです(笑)
根本:ありがとうございます。
石田:あとは新人さんに必ず聞かれることがあります。
「ここって残業ないんですか?」って。
もちろん、緊急性があれば当然残業は発生しますが、普段はありません。
時間の余裕が気持ちの余裕に繋がるのか、みつばには優しいスタッフしかいないんです。
介護職が転職する理由って、人間関係が多い理由の一つだと思いますが、みつばなら、心に余裕をもってお仕事ができますよ!
根本:素敵なメッセージ、ありがとうございます。
それでは、本日はここまでとさせていただきます!
本日のインタビューは、みつばメゾン川口榛松、介護リーダー、石田 恵さんにご協力いただきました!ありがとうございました!(インタビュアー:事業管理総務課 根本)
(※1 褥瘡:長時間にわたって同じ姿勢でいることによって、皮膚やその下の組織が圧迫され、血流が滞り、組織が壊死してできる傷のこと)