インタビュー

社員に突撃!インタビュー企画(第7回)介護職の仕事と存在は『誰かの心のよりどころ』 ~朝霞台エリア エリアリーダー 末永 ジュン~

「社員に突撃!インタビュー企画」です。みつばで働く社員はどのような考えを持ちどのような仕事をしているのか…?その素顔に迫ります。今回の取材は事業管理総務課 根本が担当します。第7回はみつば訪問介護朝霞台 エリアリーダー 末永 ジュンさんです。

【Profile】

氏名:末永 ジュン

所属:みつば訪問介護朝霞台

役職:エリアリーダー

入社:2019年

前職:グループホーム

 

 

#未経験で介護施設に挑戦。スタートは初めて車いすを押したあの日。

根本:本日はみつば訪問介護朝霞台のエリアリーダー、末永ジュンさんにお越しいただきました。お時間お取りいただきありがとうございます。

 

末永:こちらこそありがとうございます。
根本さんは白い眼鏡の方ですよね?

 

根本:そうです(笑)今日はかけていませんが、PC業務の際はかけています。
末永さんとはオンライン会議でご一緒していますよね。
本日は現場の方のお話を伺えるということで、とても楽しみにしてきました。
末永さんは介護施設未経験でみつばに入社されたんですよね?

 

末永:そうです。前職はグループホームで働いていました。
障がいのある方が作業所から戻られた後のサポート、具体的にはご飯、お風呂のサポートなどを行っていました。
介護の資格も持っていなかったので、みつばに入社する際に初任者研修を取得。
その学校で産まれて初めて車いすを押しました。

 

根本:そうだったんですね!やはりエリアリーダーさんとなると、私もお名前を拝聴することが多いので、最初から経験豊富で「私に任せて!」という方だと思っていました!

 

末永:その真逆でしたよ!当時の私は介護のことはまるで分らない。
「とろみ(※1)って何?」という状態。「何この粉?」と(笑)
介護の用語も分からなくて、「拘縮」と言われてもどうしたらいいか…。
だから入社当初の私は何でも先輩に聞いて「これ何?これ何?」って聞いていました。

 

#急成長の秘訣は見る・聞く・練習する。基本の繰り返し。

根本:今のみんなから頼られる末永さんからは想像ができないです。
そこから一歩「できる」に踏み出せた要因は何だと思いますか?

 

末永:見る・聞く・練習するを徹底的に繰り返しました。
おむつの交換があるとなれば先輩に見せてもらいに行く。同じ時期に入社した同僚と練習したり、本当に大変でした…。

 

根本:そうだったんですね。未経験からの新たなチャレンジには成長痛がつきものですよね。
その成長痛をご自身の血肉として今の末永さんがいらっしゃるんだと思いました。
その大変な成長痛はどうして乗り越えられたんですか?

 

#利用者様と信頼関係を築くために。ポイントは「ホントの気持ち」

末永:正直なんでだかすぐには思いつきません。だけど「私はこの仕事が好き」でした。
人と接するのが好き。中でも信頼関係が築けるとき、とても嬉しいんです。
この仕事では、毎日たくさんの利用者様とかかわります。
よくあることなのですが、利用者様の中には「正直な気持ち」を言ってくださらない方がいらっしゃって。
ケアの介入など嫌だけど我慢しちゃう。SOSも我慢しちゃう。
そこで拒絶や暴言がある方もいらっしゃいます。
でも、寄り添ってかかわっているとだんだん気持ちが通じてくるんです。

 

根本:本当に深いかかわりがあるんですね。

 

末永:そうなんです。すると利用者様は「それは嫌だ」とか「これができないからやってくれ」みたいに「ホントの気持ち」を教えてくださるんです。
それで私も「でも必要なケアだから仕方ないでしょ」とか(笑)
ちょっとざっくばらんですが、最初は閉じている心を開きあえる。
私は介護職として、この「本音を伝えあえる関係」が「利用者様と介護職員の信頼関係」だと感じています。

 

#ホントの気持ちを伝えあってきた仕事の結果…⁈

根本:素敵なお話ですね。
利用者様のエピソードで特に印象深いものを挙げるとしたらどんなものがありますか?

 

末永:新規施設のオープン後すぐに入居され、そろそろ入居から4年程経過した方がいらしたんですけど、入院とかほとんどしたことがなかった方なのに1ヶ月くらい入院されたのを聞いて、驚くとともに心配で…。その方が退院して施設に戻られる日にお顔を見に行ったんですよ。

 

根本:駆けつけることができて良かったですよね。

 

末永:ほんとですよね。
それで会うことができたんですけど、その方目がウルウルしていて。
ふざけた調子で「なんで泣いてんのよ~!」って言ったらおいおい泣かれてしまって。
気づいたら私も泣いていてお互い号泣しました。あれはぎゃん泣きですね。
周りにいたヘルパーは笑っていてくれたんですけどね…(笑)

 

根本:お話を伺っておそらく、末永さんがその方とかかわりながらやってきた仕事が、
「素敵であり涙ありの再会の時間」を生んだのだろうと感想を持ちました。

 

末永:その時、その利用者様は「帰ってきたかったのよ…」と仰られて。
私たちの仕事は、誰かの心のよりどころを守る仕事で、誰かの心のよりどころにもなれる仕事なんだって気づいたんです。

 

根本:双方、人の幸せに寄り添う当社の社是にもありますよね。
「誰かのよりどころになる仕事」それが介護職。
「誰かのよりどころになれる存在」それもまた、末永さんのような介護職さんなのだと思いました。
介護職のやりがいは「信頼関係が築けたとき」と伺いました。
そのやりがいが、伺ったエピソードのような嬉しい瞬間のめぶきになる。
そう思っています。

 

末永:綺麗にまとめてくださってありがとうございます。

 

#みんなのリーダー。エリアリーダーってどんな仕事?

根本:いえいえ。
では、エリアリーダーとして少し現場から離れて全体をみる責任があります。何かその仕事をするうえで大切にしていることはございますか?

 

末永:エリア内の施設をみていると、各施設によって得意不得意があります。
その中で、自身の経験からアドバイスをしたり、他施設の情報をリーダーから吸収して全体に共有したり、全施設がすべての項目において平均点を越えられるように目標を定めています。
リーダーに意見を求めて私が勉強になったりも。
本当に楽しい仕事です。

 

根本:ありがとうございます。
それでは最後に転職や自身のキャリアを考えている方に向けてメッセージをお願いします。

 

#みつばのスタッフはワンチーム。みつばで広がるコミュニケーションの輪。

末永:はい。介護職はチームです。重要なのはチームワークです。
1人では難しいことも、大変な介助などもあります。
でもその大変さはチームでフォローしあうことが、みつばでは当たり前。
利用者様やスタッフ間でのコミュニケーションを大切に、会話や情報共有が増えれば増えるほど、楽しくて、働き甲斐のある施設になっていくと考えています。
みつばには既にその土壌がありますし、これから先ももっと、前述の理想に近づくように、みんなが働きやすい職場を私達エリアリーダーを含め整えていきます。
仲間に加わってくださる方。ご応募お待ちしています。

 

根本:本日は、みつば訪問介護朝霞台・エリアリーダー・末永ジュンさんにお話を伺いました!素敵なお話をありがとうございました!(インタビュアー:事業管理総務課 根本)

 

(※1 とろみ:主に嚥下(えんげ)障害を持つ高齢者や病気の方が、安全に飲食できるようにするために飲み物や食べ物にとろみ(粘度)を加えること。またはそのための粉末の呼称)